『老子道徳経』(ろうしどうとくきょう) は、中国春秋時代の思想家老子が書いたと伝えられる書。『荘子』と並ぶ道家の代表的書物。上篇(道経)と下篇(徳経)に分かれ、あわせて81章から構成される。単に『老子』とも『道徳経』ともいう。道教では『道徳真経』ともいう。『老子五千言』『五千言』ともいう。
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私見
老子は、一見すると何を言っているのか分からない書である。
軽く読むと、
「気楽に生きればいい」「力を抜いて生きよう」
そんな柔らかい思想に見えるかもしれない。
しかし、読み進めるうちに、それが誤解であることに気付く。
この書は、中国の過酷な時代の中で、
人間が人間らしく在るための“限界の思想”
を扱っているように感じる。
論語が、徳や礼、仁といった概念を通して
「どう生きるか」を構造的に示してくれるのに対し、
老子はそれを明確な形では示さない。
むしろ、
言葉にした瞬間に本質から外れるもの
として扱う。
「道」は「道」と定義した瞬間に「道」ではなくなる。
だからこそ老子は、理解ではなく
“玄通(なんとなく通じる)”
という在り方を求める。
読めば読むほど、自分の浅さに気付かされる。
そして同時に、余計なものを削ぎ落としていく感覚が残る。
私はこの書を通じて、
「理解しきれないものと共に生きる力」
を学んでいます。
読書ノート集
以下、「老子」の読書ノートを時系列にご紹介します。
最初は戸惑いながら読み進めていたが、徐々に理解が深まっていく過程も含めて記録しています。
・1章が分からな過ぎて、2章から始めた記憶があります。
目指すべき基準を一つにしてしまう危うさについて。
・「為す無きを為す」とは?老子は平時の考え方?
・「玄徳」の話。劉備好きが飛びつくが、「玄徳」自体はかなり過酷な思想。
・人としての「空白」が用を為すのか?否か?
・「玄通」こそ、よりよく生きる作法である。
・我々は、乳を飲むことだけをしっかりやるべきという教え。
・「曲がれば全く」とは?曲げることで得られるのモノとは?
・天下の谷になる人はどのような人か?
・私の一番好きな章。老子の志が、数千年の時を超えても色あせていない事が分かる章。
・人は器でなく、樸になるべきという老子の願い。
・老子の信念の話。老子は、死ななくていい人が死なないことを祈った。
・「奇と正を以て天下を治める」と孫子のようなことを言い始めた章。孫子と老子の考えの違いが見える。
・遂に行き着いた老子の為政者の形。これは理想論ではないのだろうか?
・私が注釈に嚙みついた、老子の大国のあるべき姿論。
・一周回って理解できた第1章。この章は、老子の読み方案内そのものだった。














