むとうの読書ノート 孫子 作戦篇第二 二

孫子

書籍:孫子『作戦篇 第二・二』


■ 引っかかった点

用を国に取り、糧を敵に因る。


■ 最初の反応

かなり危険な発想ではないか?


■ なぜ引っかかったか

勝たなければ、ご飯がなくなる。
これはかなりリスキーだと思った。

人は戦場で、一日飯が食えないだけで戦えなくなる。それほど消耗が激しい。
相手から飯を奪うということは、その敵を殲滅するということでもある。
圧倒的に勝たなければ、飯は奪えないのではないか。


■ 今の仮結論

装備品一式は国で準備するが、その他の消耗品は一切、敵から奪う前提で計画・行動するということだと読める。

これは普通に考えれば、非常に危険な前提だ。

だから当初は、
「なるべく軍隊の経費を削減できるように工夫しなさい」
「相手の持っているものを有効に活用しなさい」
という、原理原則レベルの話なのだろうと考えていた。

しかし、周辺の文章を読むと、少し見え方が変わってきた。

たとえば「上兵は、相手の謀を伐つ」(謀攻篇第三・二)という一節。
これは「最上の戦い方とは、相手の計画を潰すことだ」と言っている。

相手の計画を潰すためには、まず相手の計画を知らなければならない。
そのためには、多数の間者(スパイ)を相手国に送り込み、しかも中枢にまで食い込ませる必要がある。

つまり孫子の前提では、

  • 敵の内情
  • 糧食の場所
  • 補給線
  • 管理体制
  • 奪取方法

これらがすでに事前に把握されている状態で戦争を始めている。

そう考えると、「敵の糧で戦う」というのは無謀な賭けではなく、
徹底した情報戦を前提にした、合理的な設計思想なのだと見えてくる。

ここまで相手を知り尽くしていれば、
「敵の糧で戦を賄う」と言えるのではないだろうか。


■ 行動・意識への接続

現代で「間者を送り込む」ことは現実的ではない。

しかし、「挨拶をする」という行為は、かなり有効な戦略だと思う。

挨拶ひとつで、

  • 相手の感情
  • その場での立場
  • 自分との力関係

こうした情報がかなり読み取れる。

さらに、その場にふさわしい良い挨拶ができれば、自分の優位性もわずかに高まる。

だからまずは、
挨拶の質を高めることを意識していきたい。


■ 保留メモ

平時において、どこまで相手の情報を集めるべきなのか?

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