仕事貧乏と成果乞食|抱え込み癖から抜け出す心の戦略

心の戦略

仕事貧乏と成果乞食|要約

私たちはつい、自分の価値を成果や役割で測ってしまいがちです。

  • 仕事貧乏:やらなくてもいいことまで自分の仕事として抱え込み、行動や役割に過剰に執着する心理。心の余裕を失い、人を遠ざけ、組織や集団に迷惑をかけることもある。
  • 成果乞食(成果依存症):結果や評価に固執し、成果を独占したい心理。組織の目的を阻害したり、本来の目標を逸脱させるリスクがある。

どちらも、一人で抱え込むことで心の負担が大きくなり、思考が硬直しやすい。

解決策

  1. 自己の確立(自分軸を持つ)
    • 自分の価値は成果や役割だけではないと自覚する
    • 外部の評価や他者の行動に振り回されず、自分の基準で判断する
  2. 状況を俯瞰し、重要な役割に集中する
    • 無理に全てを引き受けず、必要な支援や協力を受け入れる
    • 本当に自分がやるべき仕事を見極め、効率的に行動する
  • 心の筋力とは、単に忍耐力や努力だけでなく、状況を俯瞰し、自分軸で判断する力を養うこと。
  • この二つを意識することで、仕事貧乏や成果乞食の心理から抜け出し、周囲と健全な関係を保ちながら、自分自身も心地よく働ける状態を作ることができる。

私たちはつい、自分の価値を成果や役割で測ってしまいがちです。
「やらなければ」と自分で抱え込み、やらなくてもいいことまで自分の仕事として奪ってしまう――これがいわゆる仕事貧乏の心理です。
社会において自分に役割がないと不安で、無意識に責任を背負い込んでしまうのです。

一方で、**成果乞食(成果依存症)**という状態もあります。
こちらは、結果や評価こそが自分の価値だと信じ、独占したい心理です。
「自分がやった結果じゃないと意味がない」と感じてしまい、成果に対して執着しすぎる状態です。

両者は似ているようで、心理の焦点が違います。

  • 仕事貧乏は「行動・役割への過剰な執着」
  • 成果乞食は「結果・評価への過剰な執着」

どちらも、一人で抱え込むことで心の負担が大きくなり、思考も硬直します。

人は仕事が無いと生きてはいけません。

食べていくためには、お金が必要ですから、お金を得る手段として仕事が必要不可欠です。

それだけでなくここで言う仕事は、金銭報酬の発生しない家事や育児、地域貢献のボランティアや人助けも仕事に含みます。

お金があってもなくても、人は仕事や役割がないと生きていけないと考えがちです。

また、仕事や役割を積極的に持つことは、その集団の中で自分の地位向上に役に立ちます。

集団・組織の中で、積極的に役割を果たし、仕事を引き受ける姿勢は、実際多くの人の助けになります。

しかしながらその姿勢がいつしか歪み、そのことだけが目的になると、結果として周りの人間に迷惑をかけることになります。

例えば、できもしないのに仕事を引き受ける行為が日常化して、結果、全部が中途半端で迷惑をかける行為。

または、抱え込んだ仕事をいつまでも自分の仕事として、他者と共有しないために、自分だけが忙しく、周りの人間もその仕事のやり方がわからず、集団全体が抱え込んでいる人を重宝し、その人に依存し、組織の脆弱性を高める行為。

仕事を抱え込めば、結果その人だけが忙しくなりますから、自分の価値の重要感を得つつ、他者を低く見積もりがちです。

でも結局組織内の人間を弱くして、相対的に自分を強くしているので、一度、外の組織と比べると自分の組織の脆弱性に愕然とすることでしょう。

組織内の人間にとっても、自分を低く感じる状況ですから、自然と組織から去る可能性があります。

人はだれしも、便利さを求めますが、自己肯定感も必要なのです。

周りの人間も仕事が無ければ、自己肯定感を失います。

結果、人はあなたから離れていくでしょう。

成果乞食もまた危険な存在です。

部下の手柄は上司のものという言葉もありますが、まあ、これは組織の中では当然だと思います。

上司の責任で任せている以上は部下が成したことは上司の成果で、部下がやらかしたことは上司の責任だからです。

このような話ではなくて、「あることをみんなでやろうとして、見通しがたってから途中から参加してきて、仕切ろうとする人間」だったり、そういうことです。

また、皆で行う業務について、自分の成果に固執するあまり、成果を独占しようとするいかなる方策も成果乞食の行為だと思います。

結果、成果乞食が政治的に跳梁跋扈することによって、当初の目的から逸脱した成果物が発生して、当初の目的は達成できず、形だけの別物ができることが往々として散見されます。

当初の予算を大幅に超えた東京オリンピックや大阪万博はこのような人間が多く集まった結果ではないでしょうか。

このような事例は大きなものですが、周辺を見渡しても、簡単に見つかることかと思います。

例えば私は、自分が割り振られた仕事に対して、こんな感じでやろうかなと思っている中で、他者の横やりが入ると酷く不快になります。

それが、手助けだとしてもです。

しかしながら、冷静に考えると非常に助かる手助けなのです。

ただ、俺がやり遂げたぞという達成感の為に、不快になってしまうのです。

結果として、成果物は、自分一人で独りよがりにやるより、助けてもらって相談して作り上げたものの方が遥にクオリティが高くてもです。

皆さんはそんな状態に陥ったことはありませんか?

ここで大切なのは自己の確立です。

  • 「自分の価値は成果や役割だけではない」と自覚し、自分軸を作る
  • 心の中でブレない基準を持つことで、他者や環境に振り回されなくなる

さらに、状況を俯瞰することも必要です。

  • 自分の役割や周囲の状況を一歩引いて見る
  • 「これは本当に自分がやるべき仕事か?」を見極める

その上で、本当に自分が担うべき仕事にフォーカスすること。
無理に抱え込むことをやめ、重要な役割にエネルギーを集中することで、心の負荷はぐっと減り、効率も上がります。

実際問題として、仕事貧乏も成果乞食も周りの人間にとって迷惑な存在であり、冷静に考えると、自分の価値を高める状態ではないです。

自分の価値に固執している状態は健全ではなく、今、自分が所属している集団の課題はどうすれば解決できるのか考えることが健全な状態です。

自分の子供の将来の為に、子供が宿題をしっかりやるかどうかを見守るのは良いですが、自分が代わりに宿題をやってしまっては本末転倒なのです。

今、自分が接している問題で、誰が何をやれば物事の解決に近づくのかを考えることが大切です。

考えた結果、自分にできることが無ければ、何もしなくていいのです。

何もしなくてもそっと見守りましょう。

見守る存在が多ければ、大きな範囲での次の課題に気づくことが多いかもしれません。

仕事貧乏や成果乞食の心理状態に陥ると、自分も周囲も疲弊し、本来の目的や価値が見えにくくなります。
だからこそ、心の筋力を鍛え、自分らしく充実した行動ができる状態を作ることが大切です。

具体的には次の二つを意識しましょう。

  • 自分軸で状況を判断する
    • 「自分の価値は成果や役割だけではない」と自覚する
    • 外部の評価や他者の行動に振り回されず、自分の基準を持つ
  • 重要な役割に集中し、抱え込みをやめる
    • 無理に全てを引き受けず、必要な支援や協力を受け入れる
    • 本当に自分がやるべき仕事を見極め、効率的に動く

また、行動だけでなく状況を俯瞰する視点も重要です。

  • 今、自分が関わっている課題は誰が担当すべきか
  • 自分がやることで全体の進行や成果にどう影響するか

これらを意識することで、仕事貧乏や成果乞食の心理から抜け出し、周囲と健全な関係を保ちながら、自分自身も心地よく働ける状態を作ることができます。

心の筋力とは、単に忍耐力や努力ではなく、状況を俯瞰し、自分軸で判断する力を養うことでもあるのです。

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