【素材】
(本・記事・章タイトル・著者など)
→老子 61章
【引っかかった点】
(引用 or 要約を1〜3行)
→小国が大国にへりくだれば大国に受け入れてもらえる。
【最初の反応】
(読んだ瞬間に浮かんだ感情・思考)
→そんなわけない。
【なぜ引っかかったか】
→戦国の世の中で、弱いものは食い物にされるのが世の常。弱いものが下手に出ても食いつぶされるだけだ。
【今の仮結論】
(今の段階での整理)
→毎回、注釈に文句をつけて恐縮だが、今回の文も簡潔に読む。
「大国は下流である。天下の交であり、天下の牝である。牝は、常に静を以て、牡に勝つ。その静を以て、故に下るを為せばなり。
故に、大国は、以て小国に下れば、すなわち小国を取り、小国は以て大国に下らばすなわち大国に取られる。故に、あるいは、下りて以て取り、あるいは、下りてしかも取る。
大国は人を兼ね養わんと欲するにすぎず、小国は入りて人に仕えんと欲するに過ぎない。
それは両者が、各々その欲する所を得ようとするならば、大なる者が、宜しく下るを為すべき。」
ここで言う天下の交のくだりは、老子が言っている谷である。
第22章で「その雄を知り、その雌を守らば、天下の谿となる」といった通りである。
そういう意味で、大国は、周りを脅かす暴流ではなく、天下の流れを集める谷であり、下流でいるべきだと老子は言っているのではないだろうか。谷としての大国は、きっと懐が深く、人民を豊かにする存在なのだろう。そういう大国であれば、貿易も豊かで、人も集まる。世界の流れが集まる存在になるのだろう。故に谷である。
なのでこの文脈で第61章を意訳するならこうなると思う。
「大国が下手に出れば、小国を手下にできる。小国が下手に出れば、大国に取り込まれる。下手に出ることで大国はすべてを手に入れる。(は言い過ぎか…)
大国は、天下の民を全て養うことを欲すれば、小国もその枠組みに入り、大国に仕えることを望む。大国も小国もwin-winだ。
だから大国は、暴力で支配するのではなく、謙虚に他国と接するべきなのだ。」
私はこのように読んだ。
現実として、小国が下手に出て、うまく立ち回れた事例はほぼないと考える。何か強みと立ち回りで一矢報いる姿勢がなければ、大国に踏みつぶされるのが世の理である。
日本も島国で一国である。他の国はない。
淘汰の結果である。
これは、大国に対する老子の願いである。
実際、谷の様に振舞い天下を長く平和に保った帝国は、彼の時代には無かったはずだ。
老子は、強者がへりくだることによって、天下が丸く収まり、民が無駄に命を落とさない世の中を夢見ていた。
その条件として。強国は富国強兵や権力闘争ではなく、「天下の民を養う」ことに集中することを説いた。そうであれば、小国は安心して軍門に下ることができると。
しかしながら人は権力に近づけば、権力を取り合う、自らの安全を保つために必要以上に緩衝地帯を求める。
強きを知り、弱さを守る剛胆さを、人は簡単には持ちえないのではないか。
【行動・意識への接続(1つだけ)】
(明日から意識することを1つ)
→国家は難しいが、個人が谷となることはできる。
①生活を素朴に
②負の感情を抑える
③心身を鍛える
以上の三点を保ち、謙虚であれば、谷になることはできると思う。
これは非常に難しいけど、これが出来れば、他を威圧せずとも、威が備わる。威が無くては、謙虚さは、与しやすさになり、謙虚さも無為になる。
【保留メモ】
(今は結論を出さない問い)
→人としての大国とはどのような状態か。


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