自分の関心を内へ内へとむけるのではなく、外界へとふりむけてあらゆることに好奇心をいだくこと。偉大なるコモンセンスの人ラッセル(1872―1970)は、これこそが幸福獲得の条件でありそれは自己説得によって可能なのだ、と説く。たくましく、しなやかに人生を生きるための知恵がこの幸福の処方箋にはたっぷりと書き込まれている。
「ラッセル 幸福論」(岩波文庫)表紙より
私見
ラッセルの幸福論は、かなり皮肉が聞いていて、
読んでいて楽しい本です。
その上、人々の暮らしで、幸福を妨げるものが何であるかを、
卓越した言語化能力で表現しています。
文章の天才かと思いました。
読み始めたら、自分がなぜ幸福ではないと思うのか
「これかもしれない?」と叩きつけてくれる本です。
ただ、ラッセルは、自分自身に対して辛辣になり切れなかった。
自己の不倫によるバッシングを伝統による攻撃と受け取った様に見受けられる
その結果、自己弁護の文章に置き換わった印象を受けた。
それでも、ラッセルの「幸福を阻害するモノ」への考察は素晴らしく
読めば得るものがある本だと思う。
読書ノート集
以下、「ラッセル 幸福論」の読書ノートを時系列にご紹介します。
途中から、“それは一般論ではなく、ラッセル自身の話では?”と感じていく過程も含めてお楽しみください。
・ラッセルとの出会い。皮肉屋さんなのね、と思った。
・「ねたみ」の処方箋は「幸福」なのか?
・理性があれば、伝統の「合理・不合理」を見極められるのか?
・「被害」と「被害妄想」の関係について、「被害妄想」の入り口には「被害」はあったのでは?



