話が通じない人は、最初から“違うゲーム”をしている

人間関係の戦略

意見具申が霧散させられる

職場にて、業務での作業の正確性の話を上司としていたはずなのに、
気づけばはぐらかされて人格攻撃をされていたことはありませんか?

「そこまで相手に求めるのはあなたが相手に期待しすぎている」
「少し神経質すぎない?大丈夫だよ?」
こんな感じの言葉で相手にされない事ありませんか?

さらには、情報の伝達ミスについて指摘しただけなのに、
「君は上下関係が苦手なのでは?」とか、
「そこらへんは君の親の影響なんじゃない?」といった話に
すり替えられる。

こちらはあくまで仕事の精度の話を上司としている。
それなのに、いつの間にか“私の個人の人格そのもの”
の話をされる。

ただ、仕事をしていて、仕事に関わる作業の正確性について
話していたのに、なぜここまで低レベルな話をしなければ
ならないのか。

▶ こんな記事もあります。
 ・ 職場での摩擦を避ける会話術|事実と意見を分けて冷静に伝える
 ・ 人からの理解を諦めた方が、人間関係は上手くいく。
 ・ 「線引き」が、生き方の質を高める。

この違和感の正体はシンプルです

話している“土俵”が違う。
つまり、こちらは職場を良くするために
言いたくもないことを言っているが、
相手は、自分のメンツを守ることを目的としているからです。


もっと詳しくお話しすると、
こちらは「業務」「事実」「再現性」といった軸で話している。
一方で相手は「メンツ」「防御」「その場の優位性」で話している。
そういった状態です。

つまり、最初から同じゲームをしていません。

こちらがどれだけ職場の為に必要なことを言っても、

相手にとって重要なのは“必要か否か”ではない。
むしろ相手にとって必要なのは“自分が負けないこと”の方です。

この状態の人間にとって、案件でトラブルがあったり
それらのヒヤリハットを報告されるよりも、
何も問題が無く、そのまま進めるという選択を取ります。

計画は、ほとんどの場合、ミスや行き詰まりがあり、
修正が必要であり、修正の精度こそが成功不成功の結果を左右する。

にも拘わらず、こういう人物は、「今が順調」を重視します。
ネガティブな要素を嫌い、はねのけます。
なぜなら、計画の変更は、時間を消費するからです。

平たく言うと面倒だからです。

だから、議論が不利になると土俵を変えようとします。

業務の話 → 性格の話
構造の話 → 上下関係の話
事実の話 → 過去や家庭の話

こうして、反論しづらい領域に持ち込まれます。


この手のやり取りで一番やってはいけないのは、
正論でねじ伏せようとすることです。

なぜなら相手は、最初から議論で勝つ気がないからです。

こちらがどれだけ整合性を積み上げても、
また別の角度から論点をずらされるだけです。

そして気づけば、
「なぜこんな低いレベルの話をしているんだろう」
という消耗だけが残ります。

結果として、些細なヒヤリハットを上司に報告しても
意味が無いと職場全体で考えるようになり、
結果としてとんでもないミスや事故が発生します。

ただこれは今回とは別の話です。


結局、我々のメンタルを保つためにはどうするべきでしょうか。

実はやることは3つしかありません。

① 論点を戻す
「今は業務の話ですよね」
「その話は関係ないです」

② 踏み込みを拒否する
「そこはプライベートの話なので」
「その前提は違いますね」

③ 深く関わらない
分かり合おうとしない。教育しようとしない。
必要な範囲だけでやり取りする。


ここで重要なのは一つだけです。

自分は踏み込まない。だが、踏み込ませもしない。


相手を変えることはできない。
だが、自分の境界線は決められる。

その線を一度しっかり引くだけで、
無駄な消耗は驚くほど減る。

自分が同じ土俵で人格攻撃や家族の話などするような卑怯な人間にならないことが大切です。

これは相手を守るというより、むしろ自分の人間としての
節度や尊厳を守るために重要です。

このような、節度のない発言を積み重ねると
人間性が損なわれます。そして敵を増やします。

不用意に人をラベリングし、断言する行動は人を遠ざけます。
知らぬ間に、相手以外の敵を作ってしまうのです。

例えば、「山田さんは、○○だ。だから駄目なんだよなあ」と
不用意に発言したとします。それをそばで聞いていた上司が
たとえば、○○だったり、その噂を聞いていた人が○○だった場合、
話してもいない相手すら敵に回す可能性があるのです。

※○○はどんな人間の属性でもいいです。ただ、どれを例に入れても
そういう発言をする人間の仲間となってしまうので、当ブログでは
あえて○○のままにします。


終わりに

業務の話をしているのに、
いつの間にか人の話にされる。

もしそんな状況にいるなら、
それはあなたの伝え方の問題ではないのです。

ただ、ルールの違う場所にいるだけです。

そして、くだらないルールに囚われている人々に
無理に迎合する必要は無いのだと思います。

彼らには、事実のみを伝え、距離をとれば、
お互い平和なのです。

▶ 人間関係について、以下の基本を理解するとより生きやすくなります。
 ・ 職場での摩擦を避ける会話術|事実と意見を分けて冷静に伝える
 ・ 人からの理解を諦めた方が、人間関係は上手くいく。
 ・ 「線引き」が、生き方の質を高める。

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