トレーニングを始めるにあたり、パーソナルトレーナー選びは非常に重要です。
良いトレーナーと出会えば、健康や体力向上だけでなく、人生においても大きなプラスの影響を与えてくれます。しかし、逆に選び方を間違えると、高いお金を払っても効果が得られず、時間や労力を無駄にしてしまうことも。
では、どのようにして後悔しないトレーナーを選ぶことができるのでしょうか?
この記事では、トレーナー選びの本質的なポイントをお伝えします。
1. トレーナー選びで最も大切なのは「人柄」
資格よりも大事なのは、トレーナーの人柄と実践力
まず最初に知っておくべきことは、パーソナルトレーナーには公的な資格は存在しないということです。
日本では、すべての資格が民間資格であり、トレーナーとして名乗るだけなら誰でもできます。そのため、資格や実績だけに頼るのは非常に危険です。資格はあくまで「知識」の証明に過ぎず、最も大事なのは「人柄」です。
トレーナーを選ぶ際に重視すべきは、どれほどお客様に対して誠実で向き合っているかです。
自分の体の悩みや目標に真摯に向き合い、適切な指導をしてくれるトレーナーであれば、必ず信頼できる関係が築けます。
2. 「わからないことはわからない」と言える姿勢が重要
医療や専門的な分野に関して、知識があるトレーナーは頼りにしたくなるかもしれませんが、注意が必要です。パーソナルトレーナーは医師ではないため、体調や症状に関する診断を行うべきではありません。もし、医療的な問題に関して適当なアドバイスをするトレーナーがいれば、それは大きな危険信号です。
信頼できるトレーナーは、わからないことに関して「わからない」と素直に言える人です。自己の知識の範囲をしっかり把握し、無理にアドバイスをしないことで、逆にお客様にとって安全で効果的な指導が可能になります。
3. 専門用語に逃げず、簡単に説明できるか
トレーニングや栄養学の知識を持っているトレーナーに出会うことは素晴らしいことですが、難しい専門用語や業界用語を多用してしまうトレーナーは注意が必要です。トレーニングに関する知識をわかりやすく説明できるトレーナーこそが、本当にその内容を理解している証拠です。
専門用語を並べ立てて、説明に時間をかけることに逃げるトレーナーは、実はその内容を自分自身も十分に理解していない可能性があります。難しい内容も、簡単に、誰でも理解できる言葉で説明してくれるトレーナーが理想です。
4. 人の話を聞かないトレーナーに要注意
パーソナルトレーニングの最も重要な要素は、「お客様のニーズに応じた個別対応」です。トレーナーが一方的に指示を出すだけでは、良い結果は出ません。お客様の体調や目標、ライフスタイルをきちんと理解し、それに合わせた指導をすることが必要です。
もし、トレーナーが一度もあなたの話を聞かず、自分の得意なトレーニング方法やアプローチだけを強要する場合、それは非常に危険です。トレーニングは、あくまでお客様のライフスタイルや体調に寄り添いながら進めるべきです。話をしっかりと聞き、柔軟に対応できるトレーナーを選ぶことが、成果を出すための最初のステップです。
5. NGリスト|避けるべきトレーナーの特徴
無礼や敬意が欠けている
パーソナルトレーナーは、ただのトレーニング指導者ではありません。お客様との信頼関係が最も大切です。そのため、時間を守らない、挨拶ができない、言葉遣いが乱暴といった、基本的なマナーが欠けているトレーナーは避けましょう。敬意をもって接してくれるトレーナーならば、どんなに忙しくても、あなたを大切にしてくれるはずです。
物の扱いが雑
トレーニング器具を乱暴に扱うトレーナーは、基本的なマナーが欠如している可能性があります。器具を大切に扱わないトレーナーは、管理や整理整頓の面でも雑であることが多いです。物を丁寧に扱うトレーナーは、予約や書類管理などにも細心の注意を払う傾向があり、信頼性が高いです。
ダメだしが過剰
お客様を過度に批判したり、過剰にダメだしをするトレーナーは、その指導スタイルに問題があるかもしれません。常識を超えた指摘をされると、やる気を失ったり、トレーニングに対する意欲が下がることがあります。適切なフィードバックをしてくれるトレーナーを選びましょう。
医療行為を行おうとする
トレーナーが医療行為に関わるアドバイスをすることは非常に危険です。例えば、体調不良やケガに関して「これをやれば治る」などのアドバイスは絶対に受けてはいけません。トレーナーは医師ではないため、医療的な診断や治療は行えません。このようなトレーナーは避けるようにしましょう。
6. ボディビル経験者にありがちな落とし穴
ボディビルやフィットネスコンテストに参加しているトレーナーは、確かに筋肉質で説得力があり、見た目のインパクトで選びがちですが、実は一概に「良いトレーナー」とは言えません。ボディビル経験者は、極端なトレーニングと食事制限を行い、その結果として優れた肉体を作り上げています。しかし、彼らのトレーニング方法は、一般人には適さないことが多いです。
多くのボディビル経験者は、生活全体をトレーニングに捧げており、非常に高い水準の自己管理を行っています。そんな生活が普通だと考え、他人にも同じレベルを求めることがあります。一般的なニーズで指導を受けるのであれば、ボディビル経験者には注意が必要です。むしろ、一般的な健康維持や体力向上においては、別のアプローチが必要です。
7. まとめ
パーソナルトレーナー選びは、自分の体と人生に大きな影響を与える投資です。トレーナー選びを失敗すると、時間やお金を無駄にするだけでなく、体調やモチベーションにも悪影響を与えてしまう可能性があります。最も大切なのは、資格や経歴ではなく、「人柄」と「実践力」です。
自分に合ったトレーナーを見つけるために、コミュニケーション能力や誠実さを基準に選ぶことが、成功への第一歩となります。信頼できるパートナーを見つけて、目標に向かって共に成長していきましょう。


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