「パーソナルトレーナー」とは、トレーニングを中心に指導し、体の悩みを改善する手助けをするコンサルタントの総称です。
一般的には、マンツーマンで一時間程度のトレーニング指導やストレッチ指導、スポーツマッサージなどを行ったり、体重を管理するために、食事の指導を行います。
パーソナルトレーニングは一回で7000円~12000円程度の費用が掛かることが一般的です。
週1~2回で3か月程度の指導を受けることが一般的であると思います。
そうなりますと10万円~30万円程度の費用がかかると思います。
安くはない投資です。
このようなお客様一人一人の人生の決断が後悔で終わることのない様に、トレーナーは日々心掛けなければなりません。
しかしながら、30代をパーソナルトレーナーとして過ごし、30代も終わりに近い私の観点から、こういうトレーナーは避けたほうが良いと思うチェックポイントをお伝えしたく記事にしました。
チェックポイントは以下の3点です。
- 敬意がない
- 物の扱いが雑
- 人の話を聞かない
パーソナルトレーニングで人生に良い影響を与えたい方はぜひご一読ください。
敬意がない
お客様に敬意がないトレーナーは問題外です。
敬意の有無はマナーの有無で判別できます。
時間を守る、言葉の距離感を間違えない、あいさつをする。
実は、社会経験がないままパーソナルトレーナーを名乗った人間は、この程度の常識すらないことがあります。
パーソナルトレーナーには国家資格はなく、民間資格で有名なモノがいくらかあるのみです。
資格がなくてもパーソナルトレーナーは名乗れます。
その民間資格すら持っていないトレーナーは多く、会社限定のよくわからない資格をもっていると喧伝するジムもあります。
私は「NESTA PFT」というメジャーな民間資格を自衛官時代に取得してこの業界に入りましたが、この資格ですら、基礎の基礎を学べたにすぎません。
トレーナーの真価は、「どれほど、お客様と向き合って、今の現状と問題点を洗い出し、課題を見つけ解決のお手伝いをしたか」の積み重ねの数で決まると思っています。
お客様がなぜパーソナルトレーニングを選んだか、その決意の理由は何なのか。
その覚悟は、簡単には見極められません。
生活すら変えてしまう、人生すら変えてしまう出会いとする為に、お客様の真の望みは何なのか。
一人の人間として敬意をもって接することができないトレーナーは、自分の知っている指導、解決策の型にはめてそれがパーソナルトレーニングと言います。
それでは一人一人に応じたオーダーメイドのパーソナルトレーニングではなく、型にはまった指導の切り売りでしかありません。
一人一人のお客様の希望を見極めるためには、お客様への敬意が必要です。
敬意がなければ、お客様の人となりと目的は見えてきません。
そして敬意の有無の判定は、当たり前のマナーがあるかないかです。
物の扱いが雑
トレーニング機材の扱いが雑だと後々苦労します。
まず、トレーニングをお客様が行っていき、慣れていき、パーソナルを終えたとして、ご自分でジムに通ったとき、同じように器具を扱った時に、間違いなくジムマナー違反になります。
パーソナルトレーニングを一生続けていく人は稀です。
体の悩みが解消されて、パーソナルを卒業した後は、ご自身でジムに通ってメンテナンスをすることが普通だと思います。
パーソナルトレーナーはトレーニング器具の扱いのお手本にならなければなりません。
そして、先ほどのマナーではありませんが、物の扱いが雑な人間は、管理ができません。
すべてのトレーニング器具を雑に扱う人間が、そうだとは言いませんが、傾向として、そういったものを雑に扱う人間は、大切なものをメモした書類を適切に管理できません。
むしろメモすら取らないかもしれません。
数多くのお客様と接するパーソナルトレーナーが、お客様一人一人の状況をすべて覚えていることは難しいと思います。
メモや書類の管理は基本ですが、物を雑に扱う人間は、そういう基本をおろそかにしがちです。
また、そういう管理がおろそかである人間は、予約の管理やお金の管理が雑な傾向があります。
予約時間を間違えたり、お金の問題でもめたり、信頼して契約したお客様を最終的に不快にするケースはこういう人種に多いです。
また、トレーニングに慣れてきて、冷静になったときに、トレーニング器具を雑に扱う大きな音や態度は、普通に不快です。
長い目でみてもやはり、物を雑に扱うトレーナーは避けたほうが良いです。
人の話を聞かない
当たり前の話ですが、パーソナルトレーナーは、お客様の体のお悩み解決のエキスパートでなければなりません。
解決法は、トレーナーの中にはありません。
体やトレーニングや食事に対する知識は持っていて当たり前ですが、一旦それは忘れて、なにがお客様を困らせているのかを見極めなければなりません。
例えば「体重」を減らすという問題があったとして、答えをただ「食事制限」として良いのか。
お客様の生活リズムや職業、生き方、好きなモノ、生きる目的など、その中で出来ることをトレーナーは模索します。
お客様のほとんどは「食わなきゃ痩せる」なんて知ってます。「それじゃリバウンドが怖いし、適切に筋トレして、適切に食事をとって、よく休むことが大切」なんて当たり前のことは調べて、それでもわらをも掴む想いでパーソナルを選んでいます。
そんな中でパーソナルトレーナーがお客様を正論でぶん殴ることは簡単です。
自分はへらへらパーソナルトレーナーきどりをやってトレーニングだけをやってますから、体は良いに決まってます。
そういう人間が、お客様の望みを潰します。
パーソナルトレーナーは、様々な職業や事情を考慮して、その人にあった解決策を提示して連れ添って、結果を出して初めて価値があります。
様々な体の知識をもってパーソナルトレーナーを名乗っていますが、お客様の知識はゼロからのスタートです。
聞かなきゃ絶対にわかりません。
なので、人の話を聞かないトレーナーはやめたほうがいいのです。
総論
結局、体は簡単には変わらないですし、パーソナルトレーナーとは長い付き合いになります。
知識の有る無しは、お客様がトレーナーと付き合っていくうちにわかっていくと思います。
残念ながら、知識の有無を、パーソナルトレーニングを始めようと思うようなお客様が見極めることは難しいと思います。
しかしながら、以上の3点に当てはまらず、マナーを守って、物の扱いが丁寧で、お客様の話を真摯に聞くトレーナーであれば、もし知識が足りなく、経験が浅くとも、お客様のために必死に勉強して、結果を出すと考えられます。
パーソナルトレーニングは安い買い物ではありません。
ぜひこの基準を頭の隅に置いていただいて、後悔のないパーソナルトレーナーと出会えることを祈っております。
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